あき鍼灸院 ブログ

肩と肩甲骨周りの痛みと呼吸が浅い(男性40代)/京都市 あき鍼灸院


目次
 

  • 肩と肩甲骨周りの痛みと呼吸が浅い(男性40代)
  • 胃の不調と横隔膜との関係
  • 呼吸が浅いと起こる症状
  • 横隔膜の治療
  • 浅い呼吸が子供に与える影響
  • 呼吸とアトピーとの関係



肩と肩甲骨周りの痛みと呼吸が浅い(男性40代)
マッサージをしても改善されず来院
呼吸が浅い
胃の不調が慢性的にあり薬を服用している

オステオパシー
背中と腰の脊椎の柔軟性が悪いためこれの柔軟性を上げるための施術を行う
特に横隔膜近辺の背中の緊張が強く出ている
左側の呼吸が浅く横隔膜がしっかりと働けていないので、これを改善することで呼吸が深くなり
肩甲骨の動き背中の骨の脊椎の動きが動かしやすくなる



首肩背中腰に置き鍼10分
下腹部に打鍼
右の照海(しょうかい)に置き鍼10分
これでさらに呼吸が深く吸いやすくなる


術後
首~肩~背中の軽さが出てきた
様子を見てもらう


胃の不調と横隔膜との関係
胃の不調があると横隔膜にも緊張が現れます


上には心臓や肺が横隔膜を挟んで下には胃があります


胃の慢性的な痛みや不調などでストレスを抱えて緊張が続くと周りの組織が緊張してに硬くなりやすく、横隔膜の動きにも影響を与えてしまうのです


横隔膜の働きがわるいと、緊張が伝わり胃の不調が生まれることもあります
内臓全体の健康状態にも影響することから横隔膜の動きは非常に重要なポイントになるのです


横隔膜の動きが硬くなると呼吸が浅くなり背中や肩や首の緊張になることがあります


マッサージで肩や背中をほぐしてもすぐに元に戻ったりなかなか楽にならない理由がここにあります


横隔膜は自分で意識的に動かせる動きと自律神経によって二つの運動ができます
意識的に呼吸を深くすることで、横隔膜や周りの組織を筋肉を働かせることはできますが、寝ている時などの無意識下で行なっている呼吸は脳の支配を受けています


この無意識下での呼吸を正しくできるようにすることが大切になります
呼吸の治療では横隔膜の正しい働き方思い出させるように脳に働きかける治療になります





呼吸が浅いと起こる症状
  • 肩や腰や背中の痛み
  • 胃の痛みや食欲不振などを含めた内臓の不調


などがあります
またそれらの影響で手足のしびれなと様々な不調につながります

腰痛に対して腰をほぐすだけ
胃の不調に対して薬を服用するだけでなく

横隔膜含めた治療をすることで大きく改善することがあります首の寝違えや痛みも横隔膜の緊張を緩めることが非常に有効な手段になります




横隔膜の治療
横隔膜を緩める治療といっても直に横隔膜を手でほぐすということではなく脳を正しく働かせて、良い呼吸ができるようにしていきます


この方法は副作用もなく痛みもなく瞬間的に緩められて効果を実感できるのでとても有効な手法です


実際に来院される方の多くが横隔膜の緊張をもっていて、症状改善のために基本となる治療になっています


横隔膜の緊張は大人に限ったことだけで
はなく幼児や小学生の不調にも緊張状態が見られることがあります




浅い呼吸が子供に与える影響
横隔膜の緊張が強くなると猫背になりやすくなり
首に負担をかけたり腰に負担をかけたりします


姿勢が崩れることで集中力の低下も見られやすくなり
体を前のめりにした生活を送るため視力の低下など子供の発育にとってよくない影響が考えられます


また夜泣きのお子さんの治療に対して背中を緩める治療をします

交感神経が高ぶっていると背中が緊張しやすいためよるめるのですが、背中の緊張は横隔膜の緊張と繋がってます


なので背中の緊張を緩めると共に横隔膜を緩めて深い呼吸をできるようにしていくことが夜泣きの改善にもつながっていきます




呼吸とアトピーとの関係
大人子供問わず皮膚の状態がアトピーがある場合に対して横隔膜の働きが大切になります


深い呼吸をすることで体の代謝が高まります
リンパ液や血液など含めた代謝が活発に行われていくことで新陳代謝が高まり皮膚の再生や組織の再生を行なっていくことができるのです


浅い呼吸が続くと交感神経が高まり組織が緊張しやすくなります
血中酸素が少なくなり血液の流れも悪くなりやすく皮膚の再生に影響を与えてしまいます


呼吸をしやすい体に変えていくことが、多くの症状の改善に役立ちます