あき鍼灸院 ブログ

素因(もって生まれた体質=性質)

東洋医学では、完全に健康な人はいないという考え方があります。happy01

肉体的には異常がなくても、誰にでも性格的に偏りはあります。

そして、これも病(やまい)の一つとして考えます。eye

もって生まれた体質ベースに、過労や自然からストレスなどが影響し発病します。



 4タイプ

また性格的に円満でも、肉体的には弱いところがあるかもしれません。これを『虚=きょ』がある状態といい、

☑肝虚証体質
☑脾虚証体質
☑肺虚証体質
☑腎虚証体質


の4タイプに分類することができます。

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例えば、肝虚証体質とは、肝気が虚しやすい体質ということを表します。ほかのタイプも同じように考えられます。

ただし、心虚証というものはありません。心虚の状態は死亡する状態です。

それぞれの体質=素因(そいん)の人は、体調をくずすとその虚=弱い状態に傾きやすくなります。

治療=臨床の現場で患者さんを診ていると素因が病の原因となっています

次のような分類ができてきます

① 素因=体質としてどこかに虚=弱りがあるために変調を訴える
② 素因としての虚がある状態で、暴飲暴食などの不摂生が加わることで、虚に拍車がかかってしまい、ある病状を表す
③ 精神の動揺などによって、素因とかんけいのない場所に虚を起こす場合
④ ②や③の状態に、気候の変化が加わり発病する場合(これには急性的のものと慢性的なものがあります。)

次回の素因シリーズとではそれぞれのタイプを説明していきます。