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あき鍼灸院 ブログ : 呼吸器の病について

呼吸困難(気管支炎、ぜん息、喉の痛み・・・など)について東洋医学区からからの考察

こんにちは
 

京都市中京区二条 あき鍼灸院のブログをご覧頂きありがとうございますhappy01


このようなお悩みはありますか?
咳が出る

呼吸が苦しい

痰が出る

ぜん息がある





咳をして痰が出る状態は気道の急性炎症になります。

この炎症を起こす場所によって、上気道炎、咽頭炎、気管支炎、肺炎などとよばれます。

もし咳と一緒に発熱、筋肉痛、頭痛、倦怠感、黄色い痰などが出るのであれば注意が必要です。

気道に腫瘍がある場合も咳が出る場合があります。痰に血が混じる場合ようであれば専門医に診てもらう必要があります。

慢性の咳や呼吸困難になると肺気腫、慢性気管支炎、気管支喘息、慢性乾質性肺炎、肺結核、肺膿腫などが考えられます。
 
 

東洋医学からみた呼吸器の病

 
東洋医学では痛みやつらさなどの症状は結果なので、その原因を診断し治療することで症状をとっていきます

この考え方は、どの病でも同じです。ですので、病名によって分けられている病でも、原因は同じかもしれませんし、違うかもしれません

ですので、診断に時間をかけ原因を探ります。

咳や呼吸困難も同じです。前述されているようないくつかの気管支炎や肺の病も結果です。

痛みや炎症を押さえる治療も必要ですが、これらが起こった原因となる体の不調を突き止め治療することで、薬などでは一時的にしか押さえられない症状の解消につながるのです。

肺は外気にふれやすい場所です。影響も大きくなります。

体の内側が弱り、外の影響などストレスを受けて病を発症していきます。

東洋医学で体が病とは気血水の流れがわるくなり、五臓《肝・心・脾・肺・腎のこと》が弱ることをさします。

気管支炎などの肺の病も単純に肺が弱っただけでなく、肝や脾のよわりからの熱や肝が影響して症状を現すことがあります
 
 

肝の弱りからくる呼吸気の病

①肝の弱りからの熱によるもの(肝虚熱証)

肝の弱りにより発症した熱(肝虚熱証)が、肺に波及して咳や呼吸困難を現します

これは熱によって肺の水(津液)が乾いてしまう状態です。

【状態】
呼吸困難または息切れと同時に咳や動悸がある。発作が起こると仰向くことが出来なくなる

痰がある場合は粘っているが少ない

疲れやすいが食欲はある

便秘

口渇《=喉が渇いて湯水を飲みたがること》があり、手足煩熱(てあしはんねつ=カッカして暑苦しい状態)することがある。


②肝の弱りからの冷えによるモノ(肝虚寒証)


肝が弱り体が冷えてしまう状態です。これを肝虚寒証といい、この状態になると全身が冷えやすくなります。その寒のために肺に気が停滞してしまい咳や、呼吸困難を起こすのです。

この状態の根底には腎の弱り(腎虚)があります。腎虚であると下半身(下焦)を脾気SHめる力が弱くなり、気が上に昇り留まりやすく舏てしまうのです。

肝虚寒証は中焦にある胃も冷え、腎の陽気も弱り、肺には気が停滞し、加えて水の停滞も起こります。

【症状】


咳や呼吸困難、息苦しさを訴え、発作時は仰向けになれない。

食後に胸の下(心下)咽頭にわき上がってくる感じがして苦しい

手足が冷えて、小便の回数は多いが量は少ない

便通が悪いが、出るときは軟便である。

疲れやすい

産後は血をたくさん使った影響でこの状態なりやすい。
肝が弱る原因

☑きつい運動

☑出産、ケガ、手術などで血を消耗したとき

☑食欲がなく栄養がしっかりとれていないとき

☑長時間のパソコン仕事などのディスクワークなどを含めた過労

☑寝不足

・・・など

 
 

脾の弱りからくる呼吸器の病

①脾虚胃実熱証

熱病の経過中に胃腸に熱が停滞、充満してしまうことがあります。そして、これが胃腸だけでなく肺にも起こることがあります。

肺は胃腸と同じように中が空洞なので、熱が停滞、充満しやすくなります。

この状態は、主に急性の熱病の時に起こりますが、時には慢性のぜん息にもこの状態が現れます。

病理としては、脾虚胃実熱証から肺に熱と水が停滞したもので『湿病』による咳と呼吸困難です。

【症状】

喉や胸がゼロゼロするが、痰が引っかかって出にくく呼吸がしにくい

咳嗽(がいそう=痰と音のあるせき)はすくない

食欲旺盛だ便秘と口渇(こうかつ=喉が渇いて湯水を飲みたがること)がある

 
②脾虚胃虚熱証

これは脾の弱りから発生した熱病が解熱した後でも咳だけが残っている状態です。

脾虚胃虚熱証から肺熱になっているときに起こるのです。

このような脾虚胃虚熱証から起こる肺熱による咳や呼吸困難を、痰飲(たんいん)による咳嗽(がいそう)といいます。

脾の弱りで胃腸に熱と水が停滞しその熱を発散しようとして咳をします。

この状態は慢性のぜん息患者に起こっていることがあります。

このときは肺の熱も少なくなり、水の停滞が多くなって脾虚寒証に近い状態になっていることがあります

*咳嗽(がいそう)
《痰と音のあるせき》


*痰飲(たんいん)
《四飲(痰飲・懸飲・支飲・溢飲)の一つで、胃内に体液が溜まって(胃内停水)圧したりすると音が出る(振水音)ような状態》 

【症状】

咳が多く、痰も出る。咳がなく呼吸困難になっているときもある

食欲はないことはないが、多くは食べられない

便秘もしくは下痢をして、時には腹痛や腹満(ふくまん=腹が張って膨満する病証で、虚証では下痢、実証では便秘を伴う)がある。

熱病後であれば食欲は減退していることが多い

熱が少なくなると、対して水の停滞が多くなるので、食欲は落ち手蹴りをしやすく、手足や体が冷えやすくなる。

③脾虚肝実熱証

現代の病名で言えば、

気管支炎

肺炎

胸膜炎


などがこの状態に当てはまってきます

【症状】
咳、痰が引っかかってゼロゼロする

午後からの発熱

食欲はなく、口が苦い。吐き気も伴うことがある

便秘のうえ口渇がある。

小便は黄色で体内に熱があることを示す

時に胸痛を訴える



この状態は脾の弱りから急性熱病によって発生した熱が、肝にまで入り込んだ状態です。

このときの肝の状態は疲れなどから精気が虚して弱くなっている状態です。それで熱が入り込みやすくなるのです。

肝実の熱は、脾や肺や腎など全ての臓腑経絡に熱を波及させます

ですので

●脾への熱は水(津液)を乾燥させ、胃にも熱を持たせます。

そうすると

食欲の低下

便秘、口渇

午後から熱がでる
・・・などの症状が出来ます

●肺への熱は

肺炎

気管支炎

胸膜炎

咳やぜん息・
・・などが出てきます

●腎や膀胱へ熱が波及すると

急性糸球体腎炎

腎盂腎炎

膀胱炎
・・・などのが出てきます。
 


 
 

肺の弱りからくる呼吸器の病


【症状】

咳は激しいが痰は少なく。出ても水っぽい痰です。

冷えると症状が悪化する

手足も体も冷えて小便自利(しょうべんじり=小便が回数・量とも多く出る病証)する

悪寒発熱がある




肺が弱い状態(肺虚証)で起こる病は、熱のモノと寒のモノとがあります

熱証→悪寒、発熱が主になります
     咳自体は客証(きゃくしょう=病気の主要な症状ではなくあったりなかったりする症状)なので、主訴がとれると治ります


寒証→肺自体が冷えているの咳が主訴となります。



肺気が虚して陽気がなくなり、肺虚寒証から腎虚寒証に進むことがあります

このときは、

悪寒

咽頭痛

多少の咳

を伴います。

時に肺そのものが冷えて咳が止まらないときがありますが、このときは悪寒や咽頭痛はありません。

 

 
 
 

腎の弱りからくる呼吸器の病


①今で言う『結核』またそれに似た呼吸困難

腎が弱り水(津液)が不足することで、熱が発生します

その熱が肺に波及して、肺の水(津液)を不足させて咳込むようになる

腎が弱ってくる老人に多くみられる


②水が発生

腎虚によって発生した熱は、肺に波及すると同時に外へも発散されなければなりません

その時は汗が出やすく体の状態は痩せています

ですが、虚熱が古くなると外へ発散されるだけの勢いがなくて、外へ水を押し出すだけになります。

そうして表に水が停滞して肥満してくるのです。

さらに水が多くなると肺気の循環も悪くなり、呼吸困難を起こすようになるのです。

この状態で咳や呼吸困難が起こると、それが例え軽いモノであっても仰向けになると苦しくなります。


③瘀血によるモノ

②の状態がさらに悪化すると瘀血となり血の循環も悪くなります。

気と血の停滞と循環が悪くなり咳や呼吸困難が起こるのです。

頑固なぜん息や肺結核、または肺がんにもこの病態が多いとされています。

【症状】

頑固な咳や呼吸困難

発作が起こると仰向けになれない

少しの運動で動悸や息切れがする

喉がイガイガする

痰が粘っている

肺が乾燥して熱を持っているので口渇がある

肺に熱があると夜に舏ると咳が出やすくなる

足または全身がほてっている

通常は小便の回数量共に多いですが、水が多くなってくると小便不利して足がむくんでくる。



 

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