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あき鍼灸院 ブログ : 東洋医学について
むくみ
むくみ
体の中の水分の流れが悪くなり、顔や四肢、胸、お腹などにむくみを起こす状態を言います
これには表証(体表)の水腫と裏証(体内)の水腫があります。
表証(体表)
そして、水分の代謝が悪くなってしまいます。
また
☑水気病(すいきびょう)
主に地表部分に停滞する水のことです
浮腫、水太りと呼ばれる状態です。
ともいいます。
裏証(体内)
また裏証は、表証から変転して起こることも多いとされています
体内に余分な水分が停滞する病気を
☑湿病(しつびょう)
関節を中心に停滞する水の病のことです
現代でいう 関節炎、リウマチ などをさします
☑痰飲病(たんいんびょう)
津液が粘って流れが悪くなった状態のことを言います
腎臓病、心臓性の浮腫もこの痰飲によるものです
にわけられます。
疲労について(虚労病:立ちすぎについて)
⑤ 立つ
長時間立ちすぎていると(動かないで立ちっぱなし)、腎が弱くなってしまいます
腎が支配しているのは、骨になります。立ちすぎで骨に負担がかかってしまうのです。
また長く立っていると下肢への陽気の巡りが悪くなってなってしまいます。
陽気は上に昇る性質があるためです。
症状
☑足冷え
☑腰痛
☑肩こり
☑こむら返り
☑足裏やかかとの痛み
☑耳鳴り
☑めまい
☑しびれ
・・・などの症状が出てきます。
疲労について(虚労病:臥す(ふす)について)
④ 臥す(ふす)
長時間横になっている=寝過ぎていると、肺が弱くなってしまいます
体を休ませるのですから、弱くなるのはおかしいと考える方もいらっしゃると思います
適度な休息は、もちろん体にとって必要なのですが、過剰に休みすぎると体の機能の働きが悪くなってしまうのです。
東洋学的には、肺気は陽気を巡らします。
休めば陽気の巡りが落ちてしまいます。
そして肺の臓には 収斂作用(しゅうれん=集める作用)がありそれが強くなってしますので、陽気が内にこもって
肺に熱にがこもってしまうのです。
症状
☑風邪を引きやすい
☑軽いぜん息
☑気落ちしやすい(うつ病)
・・・などがでやすい方や逆に治そうとしてじっと寝てばかりいても改善しない場合は、
適度な運動をして、呼吸を盛んにすることで、症状が改善されていくことがあります。
疲労について(虚労病:座るについて)
③ 座る
長時間座っていると、脾胃が虚すと言われています
座り仕事が多い方には、胃腸悪のトラブルが多いことも事実です。
腸の運動が十分でなく、体液の流動も少ないことから、胃腸の働きも低下してしまいます。
そうすると、食物を消化吸収する力も衰え、気血も作り出されなくなり、脾の状態も悪くなるのです。
さらに悪化すると、他の臓の働きも低下してしまい、病がより深くなっていきます。
症状
☑みぞおちのつかえ
☑痔
☑便秘、軟便
☑逆流性食道炎
☑肩こり
☑頭痛
☑坐骨神経痛、腰痛
・・・など座りすぎの病は、脾 を治療点にしていくことで、解消していくものでもあります
また養生としては、手足を使って運動をすると改善されていきます
疲労について(虚労病:行うについて)
東洋医学では疲労も病の一つだと考えています
これを虚労病といいます
そして、疲労する原因を分けて考えてます
①行う
②見る
③座る
④臥す(ふす)
⑤立つ
①行う
何かを根気よく行うと、『肝』 が悪くなります
根気よく続けるほどに血は消耗されていきます。
続けると言うことは、血の中の陽気を使うので、血が多くなければなりません。
少しの血の不足なら『肝』の 表(おもて)である 『胆』 の陽気が頑張っています。
ですが、この段階でやめておかないと胆の陽気もなくなってしまいます
胆の陽気も血から出ているものなので、続けすぎると血が不足しすぎて 『亡血』 と言う状態になってしまいます。
ここまで来てしまいますと、無気力状態になって何もできないくらい体力がなくなってしまいます。
やりたいけど出来なっかったり、長続きしないので、精神的にはイライラして落ち着かない状態になってしまうのです。
これを虚労病といいます
そして、疲労する原因を分けて考えてます
①行う
②見る
③座る
④臥す(ふす)
⑤立つ
①行う
何かを根気よく行うと、『肝』 が悪くなります
根気よく続けるほどに血は消耗されていきます。
続けると言うことは、血の中の陽気を使うので、血が多くなければなりません。
少しの血の不足なら『肝』の 表(おもて)である 『胆』 の陽気が頑張っています。
ですが、この段階でやめておかないと胆の陽気もなくなってしまいます
胆の陽気も血から出ているものなので、続けすぎると血が不足しすぎて 『亡血』 と言う状態になってしまいます。
ここまで来てしまいますと、無気力状態になって何もできないくらい体力がなくなってしまいます。
やりたいけど出来なっかったり、長続きしないので、精神的にはイライラして落ち着かない状態になってしまうのです。
味についてのお話し(鹹味=かんみ)
前回 苦味についてのお話しを掲載しました
今回は、『鹹味(かんみ)
』です
塩辛い味のことですね。
鹹味(かんみ)=塩味
☑水(陰気)で固まったものをやわらげる作用があります。
☑潤す作用があります。
☑多すぎると水を取り上げ過ぎて、陽気が多くなってしまう
『味の鹹はまず腎に走る』(古典書物 霊枢より)
鹹味(かんみ)は腎気をおぎないます。
これには、鹹味の潤す作用が関わってきます
腎は、水(津液)の多い臓です。適度な水を得て堅まる性質があります。
ですが、水が増えすぎると冷えてしまいます。そのために 腎気 が働きます。
この働きは、水を含んだものに塩をかけると 、水が出てきて柔らかくなる。そんな状態です
そして、鹹味はこの腎気と同じ働きを持っているのです
水を摂る作用
鹹味には 潤す作用 があるとかきましたが、この作用は 水をバシャッとかけて潤すような作用ではありません。
水のあるところから、水を取り出し潤すのです。
ですので、水の少ない状態のとき、例えば腎虚(腎が弱っている状態)の時に鹹味を摂りすぎると、腎から水が摂られて
腎虚が悪化してしまいます。
腎虚の方は、驚きやすく、動悸がしやすくなります。
これは腎が虚すことで、水がすくなり、心の熱を落ち着かせることができなくなるからです。
それに、心の熱が多くなることで、心疾患 にもなります。
また血の中にも水(津液)があります。この水が多くなりすぎると陽気がなくなります。
適度な鹹味は、血の中の多すぎる水を摂ってくれるの良いのですが、これが過ぎると逆に水がなくなくなり
陽気が多くなってしまい、血が粘ったり、血が多くなってしまうのです。
血に熱が多くなると(=体を冷やす水の少ない人)
☑口がかわく
☑血圧が高くなる
☑のぼせやすくなる
・・・などの症状が生まれる。
なので鹹味(=塩味)はこうした症状の方には要注意なのです。
逆に低血圧の人には、適度な鹹味は、良薬になるのです。
を腎と脾、胃と津液の関係
腎の津液は鹹味によって良いあんばいに加減されています。
鹹味によって絞り出された津液は→脾に送られます。
脾は津液を得て活発に働き→胃に働くように命令を送ります。
命令を受けた胃は→飲食物を消化して、気・血・水(津液) を作り出します。
作られた津液は、腎へ送られます。
ですので、適量な鹹味は腎を整え、脾胃にも働きかけるのです。
鹹味を摂りたがる時
以上を踏まえて、過剰に鹹味を欲しがる方は、腎や血に水が多いとより欲しくなります。
鹹味(かんみ)の食べ物
☑塩
☑醤油
☑みそ
☑お漬け物
☑大麦
☑くろまめ
☑ささげ
・・・などです
古典書物『素問』には
☑大豆
☑栗
・・・などが記されています。
今回は、『鹹味(かんみ)

塩辛い味のことですね。
鹹味(かんみ)=塩味
☑水(陰気)で固まったものをやわらげる作用があります。
☑潤す作用があります。
☑多すぎると水を取り上げ過ぎて、陽気が多くなってしまう
『味の鹹はまず腎に走る』(古典書物 霊枢より)
鹹味(かんみ)は腎気をおぎないます。
これには、鹹味の潤す作用が関わってきます
腎は、水(津液)の多い臓です。適度な水を得て堅まる性質があります。
ですが、水が増えすぎると冷えてしまいます。そのために 腎気 が働きます。
この働きは、水を含んだものに塩をかけると 、水が出てきて柔らかくなる。そんな状態です
そして、鹹味はこの腎気と同じ働きを持っているのです
水を摂る作用
鹹味には 潤す作用 があるとかきましたが、この作用は 水をバシャッとかけて潤すような作用ではありません。
水のあるところから、水を取り出し潤すのです。
ですので、水の少ない状態のとき、例えば腎虚(腎が弱っている状態)の時に鹹味を摂りすぎると、腎から水が摂られて
腎虚が悪化してしまいます。
腎虚の方は、驚きやすく、動悸がしやすくなります。
これは腎が虚すことで、水がすくなり、心の熱を落ち着かせることができなくなるからです。
それに、心の熱が多くなることで、心疾患 にもなります。
また血の中にも水(津液)があります。この水が多くなりすぎると陽気がなくなります。
適度な鹹味は、血の中の多すぎる水を摂ってくれるの良いのですが、これが過ぎると逆に水がなくなくなり
陽気が多くなってしまい、血が粘ったり、血が多くなってしまうのです。
血に熱が多くなると(=体を冷やす水の少ない人)
☑口がかわく
☑血圧が高くなる
☑のぼせやすくなる
・・・などの症状が生まれる。
なので鹹味(=塩味)はこうした症状の方には要注意なのです。
逆に低血圧の人には、適度な鹹味は、良薬になるのです。
を腎と脾、胃と津液の関係
腎の津液は鹹味によって良いあんばいに加減されています。
鹹味によって絞り出された津液は→脾に送られます。
脾は津液を得て活発に働き→胃に働くように命令を送ります。
命令を受けた胃は→飲食物を消化して、気・血・水(津液) を作り出します。
作られた津液は、腎へ送られます。
ですので、適量な鹹味は腎を整え、脾胃にも働きかけるのです。
鹹味を摂りたがる時
以上を踏まえて、過剰に鹹味を欲しがる方は、腎や血に水が多いとより欲しくなります。
鹹味(かんみ)の食べ物
☑塩
☑醤油
☑みそ
☑お漬け物
☑大麦
☑くろまめ
☑ささげ
・・・などです
古典書物『素問』には
☑大豆
☑栗
・・・などが記されています。
熱(測って出る熱、出ない熱)
体の熱エネルギー(陽気)は、絶えず体の表面から発散されています。
ですが、この発散を外邪(風・暑・湿・燥・寒)によって妨げられると、気血の流れに変調を来して発熱に至ります
体温計で測って熱があるときは、
☑熱が体表に集まっている状態です。
☑体の中心、特に胃腸近辺が冷えていることが多いので、発熱してほてっているにかかわらずゾクッとした寒気がおこります。
体温計の数値が高いと、重症としがちですが、逆に発熱するだけの気血が多いと言うことです
体温計で測っても熱がない
それでも
☑なんとなく熱っぽい
☑寒気を感じる
☑節々が痛む
☑下痢や食欲不振
・・・などがある状態は、もともとの気血が少ないことに加えて外邪が強く加わったためとされています。
体力のないひとにみられる症状です。
ですが、この発散を外邪(風・暑・湿・燥・寒)によって妨げられると、気血の流れに変調を来して発熱に至ります
体温計で測って熱があるときは、
☑熱が体表に集まっている状態です。
☑体の中心、特に胃腸近辺が冷えていることが多いので、発熱してほてっているにかかわらずゾクッとした寒気がおこります。
体温計の数値が高いと、重症としがちですが、逆に発熱するだけの気血が多いと言うことです
体温計で測っても熱がない
それでも
☑なんとなく熱っぽい
☑寒気を感じる
☑節々が痛む
☑下痢や食欲不振
・・・などがある状態は、もともとの気血が少ないことに加えて外邪が強く加わったためとされています。
体力のないひとにみられる症状です。
瘀血(おけつ)について
体の内部で滞って流れが悪くなっている血液を瘀血(おけつ)といいます。
瘀血は女性に生じやすく
☑偏頭痛
☑生理痛
☑腰痛
☑腹痛
☑冷え
☑イライラなどの情緒不安定
☑肩こり
・・・などの病を引き起こします
また
☑ケガ
☑手術
をすることで、瘀血をつくることもあります。
ご自身で瘀血診断
次をチェックしてみて下さい
①下腹部に圧痛、しこりがある
②下腹部が張る
③顔色が悪い
④唇、爪、舌などが紫色
⑤打撲や虫さされの痕が消えにくい
⑥細かく静脈が浮いて、紫色をしている
⑦月経不順や異常がある
⑧のぼせやすい
⑨頭痛もち
⑩肩こりがある
⑪めまいが出る
⑫出血しやすい
⑬口が渇きやすい
瘀血は女性に生じやすく
☑偏頭痛
☑生理痛
☑腰痛
☑腹痛
☑冷え
☑イライラなどの情緒不安定
☑肩こり
・・・などの病を引き起こします
また
☑ケガ
☑手術
をすることで、瘀血をつくることもあります。
ご自身で瘀血診断
次をチェックしてみて下さい
①下腹部に圧痛、しこりがある
②下腹部が張る
③顔色が悪い
④唇、爪、舌などが紫色
⑤打撲や虫さされの痕が消えにくい
⑥細かく静脈が浮いて、紫色をしている
⑦月経不順や異常がある
⑧のぼせやすい
⑨頭痛もち
⑩肩こりがある
⑪めまいが出る
⑫出血しやすい
⑬口が渇きやすい
素因(もって生まれた体質=性質)
東洋医学では、完全に健康な人はいないという考え方があります。
肉体的には異常がなくても、誰にでも性格的に偏りはあります。
そして、これも病(やまい)の一つとして考えます。
もって生まれた体質ベースに、過労や自然からストレスなどが影響し発病します。
4タイプ
また性格的に円満でも、肉体的には弱いところがあるかもしれません。これを『虚=きょ』がある状態といい、
☑肝虚証体質
☑脾虚証体質
☑肺虚証体質
☑腎虚証体質
の4タイプに分類することができます。

【拡大できます
】
例えば、肝虚証体質とは、肝気が虚しやすい体質ということを表します。ほかのタイプも同じように考えられます。
ただし、心虚証というものはありません。心虚の状態は死亡する状態です。
それぞれの体質=素因(そいん)の人は、体調をくずすとその虚=弱い状態に傾きやすくなります。
治療=臨床の現場で患者さんを診ていると素因が病の原因となっています
次のような分類ができてきます
① 素因=体質としてどこかに虚=弱りがあるために変調を訴える
② 素因としての虚がある状態で、暴飲暴食などの不摂生が加わることで、虚に拍車がかかってしまい、ある病状を表す
③ 精神の動揺などによって、素因とかんけいのない場所に虚を起こす場合
④ ②や③の状態に、気候の変化が加わり発病する場合(これには急性的のものと慢性的なものがあります。)
次回の素因シリーズとではそれぞれのタイプを説明していきます。

肉体的には異常がなくても、誰にでも性格的に偏りはあります。
そして、これも病(やまい)の一つとして考えます。

もって生まれた体質ベースに、過労や自然からストレスなどが影響し発病します。
4タイプ
また性格的に円満でも、肉体的には弱いところがあるかもしれません。これを『虚=きょ』がある状態といい、
☑肝虚証体質
☑脾虚証体質
☑肺虚証体質
☑腎虚証体質
の4タイプに分類することができます。

【拡大できます

例えば、肝虚証体質とは、肝気が虚しやすい体質ということを表します。ほかのタイプも同じように考えられます。
ただし、心虚証というものはありません。心虚の状態は死亡する状態です。
それぞれの体質=素因(そいん)の人は、体調をくずすとその虚=弱い状態に傾きやすくなります。
治療=臨床の現場で患者さんを診ていると素因が病の原因となっています
次のような分類ができてきます
① 素因=体質としてどこかに虚=弱りがあるために変調を訴える
② 素因としての虚がある状態で、暴飲暴食などの不摂生が加わることで、虚に拍車がかかってしまい、ある病状を表す
③ 精神の動揺などによって、素因とかんけいのない場所に虚を起こす場合
④ ②や③の状態に、気候の変化が加わり発病する場合(これには急性的のものと慢性的なものがあります。)
次回の素因シリーズとではそれぞれのタイプを説明していきます。
味のお話し(甘味)
飲食物が原因で病気になる場合は
☑五味の過不足
☑食べ過ぎ
☑飢え
☑食中毒
などが考えられます
なかでも
☑五味の過不足
は、
言い換えるなら栄養状態のアンバランスで、体調を崩す、元にもなります。
東洋古典治療では、味を五つに分類し診断や治療に役立てています
酸味(さんみ)
苦味(にがみ)
甘味(あまみ)
辛味(からみ)
鹹味(かんみ)
この五つの味を平均して口にしていると健康が保たれやすく

食べ過ぎや食べなさすぎで体調を崩すことはもちろんあります。それに加えて、五味が片寄って過不足が出た状態だと病になりやすくなるとされています。

またこの五味ではそれぞれ作用があり、それを体系立ておくことで、診療にも治療にも養生指導にも使用できると言うわけです

そしてこの五味はそれぞれ木火土金水にわけられそこからわけられた臓器とも関連して考えれています


甘味について
☑緩める作用があります。
☑肌肉(きにく)を栄養します。
緩める作用とは
気、血、津液を増やして体各部を潤すと言う意味があります。
ですので、体が弱っている人などは、甘味のもをとると良いですし、肉体労働などをした後などに甘味のモノをとると
体が潤います。
肌肉(きにく)
人体は肌肉でできているところが多くあります。
☑臓腑
☑口、唇
☑四肢
・・・など
☑肌肉は津液や血を必要とします。この津液や血を生成しているモノが『脾』となります
肉が落ちてきたり、ぶよぶよと締まりのない人は脾虚【脾の弱り】が多いです。
これは、脾が弱っているために津液や血が不足して、臓腑がやせてしまっている状態です。
☑口、唇も『脾』が支配しています。
口は、気血津液を生成する入り口です。ですので、『脾』が支配しているとなります。
診断でも唇の色で脾の状態を判断する材料の一つとしています。
口内炎などの口の異常は、脾虚ので治療するケースが多いです。
☑四肢には肌肉が多く、そのため脾虚の場合→四肢の倦怠感を訴えたり、力がなかったり、痩せていたりします。
脾虚でも脾虚寒証と脾虚熱証があり、
脾虚熱証の方は四肢に力があります。
肌肉を栄養する
古典の『霊枢』という書物には、
「穀味の甘はまず脾に走る」
と記されています。
脾がしっかりとすることで、気血津液の生成が活発になります。
『素問』という古典書物には、
「甘は肉に走る」
としています。甘味のモノは肌肉(きにく)をます栄養するのです。
ですので肌肉(きにく)に力がない人、例えば子供などは動物性のタンパク質よりも穀類を多く食べさせると良いのです
逆に太りすぎて肌肉(きにく)が、旺盛になっている人は甘いものを控えなければなりません。
甘味の食べ物
☑サツマイモ
☑ジャガイモ
☑米
☑蜂蜜
☑カボチャ
・・・などです
古典書物『素問』には
☑牛肉
☑ナツメ
☑オクラ(秋葵)
・・・などが記されています。
但し同じ甘味でも精製した砂糖や人工甘味料ではなく、あくまで自然なものの甘味をとることが大切です。
次回は「辛味」になります