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あき鍼灸院 ブログ : 皮膚病について
皮膚の病(西洋学的 東洋学的見解)と古典医学からみた皮膚病の薬
西洋学からみた皮膚病の見解
こんにちは京都市中京区二条 あき鍼灸院のブログをご覧頂きありがとうございます
今回はのお題は
『皮膚の病(西洋学的 東洋学的見解)と古典医学からみた皮膚病の薬』
です。
皮膚病には様々な種類があります。
☑接触性皮膚炎
☑アレルギー性皮膚炎
☑アトピー性皮膚炎
☑じんま疹
☑日光皮膚炎
・・・など多岐にわたります

その原因はアレルゲンによる免疫の過剰反応とされています。
皮膚に何らかの刺激が加わることで、免疫《生体内に入ってきた異物を認識し、防御する働き》が過敏に働いてしまう防御反応によるものです。
細菌が皮膚についたとしましょう。

これに対して免疫が攻撃を加えるのですが、このとき発赤がうまれ痛み物質(ブラジキニン、セロトニン、ヒスタミン、アセチルコリン)が発生します
これがかゆみになるわけです。

ちなみに蚊に血を吸われた後にかゆみは小さな痛みなのです。
脱線しましたが、この過敏な免疫反応が皮膚病の原因とされているのです。
でもなぜ免疫反応がおかしくなるのでしょうか?
刺激を受けるからや
ストレスによるものまでその理由は色々です。
個人の西洋学的な見解としては、体が弱ったために外からの刺激を防御している反応としてとらえているのですが・・・

皮膚病の古典医学の考え方
では東洋学でのとらえ方はどうでしょうか?
人体の陽気(衛気=えき)は湊理《そうり=毛穴のこと》を通うじて体表の外へと発散されていきます。
逆に言えば衛気が皮膚の開け閉めを行い、外の寒さや暑さからら体を守っているとも言えます。
それに対して、陰気は湊理を閉じて発散しないように働いています。
陰気と陽気は季節や時間に応じて変化していきます
つまり、
春夏はよく発散しますし、
秋冬は発散が少なくなります。
昼間は発散し
夜は発散が少なくなります。
この陽気の陰気の働き方に変化が生じたときに、発熱や悪寒などの病があられます。
そして皮膚病もこれと同じことが言えるのです。
肺虚による皮膚病
するとそこが赤くなります。または盛り上がった発疹や水疱が出来ます。
これは、湊理《そうり=毛穴のこと》の開閉を行う 『肺の気』 が弱ったために起こることです。
陽気の循環と発散が悪いので、皮膚の下に熱が停滞して起こるものです。
肺の気は弱っているので悪寒がしますが、表面的には発熱している状態です。
ですので、この病の治療には肺の気を補いながら熱をさばく治療を行う必要があります。
肺の気の弱りの裏には脾の弱りがあります。
脾虚による皮膚病
この脾が弱っていると陽気の順と発散が悪くなることもあるのです
脾の弱りによる皮膚病の場合、脂肪=肌肉(きにく)に熱が停滞してしまいます。
肝、腎虚による皮膚病
肝や腎の弱りがあると、血と水(=津液)が枯渇してしまい熱が発生します。
空焚きのオヤカンをイメージしてください。
その熱が皮膚下に停滞したので、発赤や丘疹、水疱などが生まれかゆみが伴います。
または、余分な水分(湿、痰飲)や瘀血(おけつ)、熱などが停滞して、陽気の循環や発散を妨害して皮膚病を発散させることもあります。
ステロイドなどのお薬は、薬効成分で無理矢理かゆみを止めているだけに過ぎません。
そしてこうしたお薬は、肝や腎に負担を与えて弱らせてしまうので、また熱が生まれ停滞して、かゆみが生まれます。
そうこうしているうち塗る頻度や強いお薬を求めるようになり、状態が悪化してしまうのです。
病が深くに入った状態ですので、弱ったところに力を与えるのに時間がかかりますし、治るのにお時間が必要になるです。
空焚きのオヤカンをイメージしてください。
その熱が皮膚下に停滞したので、発赤や丘疹、水疱などが生まれかゆみが伴います。
または、余分な水分(湿、痰飲)や瘀血(おけつ)、熱などが停滞して、陽気の循環や発散を妨害して皮膚病を発散させることもあります。
古典医学からみた皮膚病の薬
いずれの病もその根本は弱っているところがあるので、熱が発生している状態です。
ステロイドなどのお薬は、薬効成分で無理矢理かゆみを止めているだけに過ぎません。
そしてこうしたお薬は、肝や腎に負担を与えて弱らせてしまうので、また熱が生まれ停滞して、かゆみが生まれます。
そうこうしているうち塗る頻度や強いお薬を求めるようになり、状態が悪化してしまうのです。
病が深くに入った状態ですので、弱ったところに力を与えるのに時間がかかりますし、治るのにお時間が必要になるです。
古典医学からみた皮膚病の分類(一例)
あせも | 肺の弱りがあるために陽気の発散が悪くなった状態。 |
帯状発疹 (ヘルペス) |
脾の弱りから陽明経や肌肉(きにく=脂肪)に熱が停滞している状態 |
できもの類 | 脾の弱りから胃に熱を持ち(虚熱or実熱)陽明経の熱となって発症する |
アトピー性皮膚炎 | 肝や腎の弱りで熱が発生したもの。熱が肺に波及して発症する |
ニキビ しみ そばかす いぼ ・・・など |
血の流れの悪さ(瘀血=おけつ)があるために起こるもの 脾の弱りから胃に熱を持つことで起こるものがある |
しもやけ ベーチェット病 結節性紅斑 |
からだが冷えており(寒証)陽気が不足しているために起こるもの または、寒証のために熱が低足して起こる |
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