あき鍼灸院 ブログ

めまい(眩暈)の治療について

catch_top03.pngのサムネイル画像
こんにちは
 

京都市中京区二条 あき鍼灸院のブログをご覧頂きありがとうございますhappy01


現代医学てきにいうと、めまい、立ちくらみなどをうったえるものは

貧血症

高血圧症

低血圧症

メニエル病


・・・などです

またこれら以外に原因不明のものや 動脈硬化や脳出血によるものもある
 
東洋医学では症状としてでる『めまい』は結果として起こっているので、その原因となっているところを治療していきます

そして症状はそのまま診断の貴重な情報にまりますのでその時々の問診や切診などが非常に大切なのです
 
そうした症状などの診断から出されるめまいの原因は様々あります

その一つに
『肝虚証』があります
【肝虚証】
肝の精気が虚し、様々な病因が加わって肝の蔵している血が虚した状態をいいます

ざっくりいいますと『肝が弱り、血の力も弱った状態』です

先天的な体質で肝が弱い人もいますが、他の要素としては

過労や強度の高いスポーツ、

大きな手術や出産など

過度な食事制限、ダイエット

成長期や月経時によるもの などが肝虚の状態を作り出します。


この肝虚には熱証寒証があります

それぞれのめまいを起こす特徴としては

肝虚熱証→頚や頭を動かすと めまいが起こる となります
他にも
寝返りをすると目が回る

不眠、イライラする

肩がよくこる

頭痛がある

のぼせる、顔がほてる

耳の病気になったことがある 

出産後のめまい

 などの症状もあらわれます


肝虚寒証→立ちくらみ、回転性めまい となります
他には
立ちくらみ

出産後のめまい

手術後の体調不良

全身の力が抜けている感じがして すぐに横になりたい


 
次に『脾虚証』
【脾虚証】
脾の精気が虚して、様々な病因が加わり、脾の持っている気、血、津液が虚した状態をいいます

脾は胃の力をコントロールしているところですので、ここが弱ると食べ物から十分なエネルギーをとれないばかりか食欲も落ちてしまったりするところなので大切なところです

アレルギー症状などとも関係の深いところですが、今回はめまいからみた状態で進めていきます

脾虚証での めまいは、脾虚寒証脾虚胃虚熱証があります

脾虚寒証は脾の血や津液が虚してしまい、胃の陽気も虚して胃寒になった状態です。

脾虚寒証の時、めまいだけでなく次のような状態が体に表れていることがあります

小便が少なくその勢いも弱い

小食

下痢しやすい

手足や全身が冷えて虚脱感がある

めまいが起こっているときは立ち上がれない

湿気が多いときや雨降り時やその前の時にめまいが起きやすい




脾虚胃虚熱証は、脾の津液が虚して胃腸に熱が多くなった状態です。

小便が少なくて腹痛、下痢がある

口渇がある

めまいがないときは食欲がある

めまいが起こると吐き気、嘔吐 頭冒(ずぼう=帽子をかぶっているようなモヤモヤ感)、頭重感があり吐くと楽になる

寝ていても目が回る

乗り物酔いしやすい

暴飲暴食後に めまいになりやすい

などの症状が表れます。

肺虚証、腎虚証
【肺虚証】
肺の精気が虚して陽気の発散や循環が弱くなっているときに、外邪(主に風、寒)に侵されると、陽気の循環が悪くなり悪寒を発生さえてしまう。また循環しなくなった陽気が停滞してしまうので発熱するような状態です。

肺虚からくるめまいの時に見られる状態は 肺虚肝実熱というモノです
これは、肺気の循環が悪くなり、肺の子である腎の津液が虚したために潤いがなくなって肝に血が停滞してしまった状態です


【腎虚証】
肺虚証のところでもあるように腎の津液(水)が少なくなった状態です。

年齢を重ねたご老人や幼い子供などは、腎がしっかりしていません。



【症状】
【肺虚肝実証】
不眠、肩こり、気鬱(きうつ)状態がある

便秘している

【腎虚熱証】
のぼせてフラフラする

頭がゆらゆら揺れている感じがする

急に立ち上がるとフラフラして動悸がする

腹痛はないが下痢している

めまいがないときは食欲がある

小便の回数が多い

腰痛がある
あき鍼灸院のロゴ.png