あき鍼灸院 ブログ

浅い呼吸がカラダに与える影響



目次
  • 浅い呼吸とカラダの疲労感を訴える妊婦さん
  • 妊婦さん、妊娠中のカラダの疲れ
  • 浅い呼吸もたらす影響
  • 浅い呼吸で崩すのは妊婦さんばかりではない
  • 季節や気候の変わり目にカラダを崩す理由
  • 浅い呼吸のセルフケア

浅い呼吸と
カラダの疲労感を訴える妊婦さん
妊婦
訴え
カラダが重い
呼吸が浅くて疲れる


施術
オステオパシー
肩~背中~腰の左側が呼吸の際にうまく働いていないためこれを改善

呼吸が深く吸いやすくなり
背筋もまるまって緊張していたものが、伸びてリラックスした状態になる



擦る鍼(擦鍼:さっしん)で肩~背中~腰に施術

緊張がさらにゆるんで、カラダが軽くなる


様子をみてもらう








妊婦さん、妊娠中のカラダの疲れ
妊娠するとお腹の中で子供がどんどん大きくなります
カラダの変化やホルモンバランスの変化もでてきます



約10ヶ月の間お腹に子供がいて どんどん大きく成長していくわけですから女性のお母さんの負担は相当なものです
そして、妊婦さんの体の負担から
坐骨神経痛
腰痛や肩こり
など様々な症状が現れます





浅い呼吸もたらす影響

その中でもよくみられる呼吸が浅くなる症状があります
おなかの中の赤ちゃんが大きく成長するに従って横隔膜を上に押し上げ腹式呼吸お腹で呼吸することが難しくなります



また肩や背中や腰やお腹の緊張からうまく呼吸を吸えなくて呼吸をする時に浅い呼吸になってしまいます



浅い呼吸は交感神経を優位にさせ身体を緊張状態にします
リラックスがうまくできない状態にしていきます




リラックスできないために肩こりや背中が痛くなったり腰痛がスッキリしない体が重たいなどの症状がなかなか取れないすっきりしない状態になっていきます


今回いらした患者さんは呼吸が深く吸えなくて体が重だるい状態を訴えられていました


診断すると肩~背中~骨盤が右側に比べると動きが固くなっていて、呼吸をする際に呼吸をするための呼吸筋をうまく動かせない状態でした


右肩ばかりが呼吸をしている状態でした


左側がうまく働かない
呼吸の際に働きにくい筋肉を働かせることで
呼吸がうまく吸えるようになり
『体をまっすぐにしているのが気持ちいい!』
とおっしゃられるような状態になりました



それまで感じていた体が重たい状態も改善し心身ともにリラックスした状態に改善していくことができました



浅い呼吸で崩すのは妊婦さんばかりではない
浅い呼吸で体の調子を崩すのは何も妊婦さんばかりではありません
慢性的な肩こりや
腰痛や坐骨神経痛
など不快な状態にある方は常に交感神経が働きやすい状態になっています




交感神経と副交感神経をうまく切り替えられない体は、その状態が長く続くことで体に疲労が蓄積し季節の変わり目や環境の変化や気温の変化などにうまく対応できない身体になっていきます
そして、季節ごとに体の好調不調が現れたりしていくのです




季節や気候の変わり目にカラダを崩す理由
よく季節の変わり目に体調を崩しやすいという方がいらっしゃいますが、季節が変わるから体調が崩れるのではなくて、カラダの内側、自律神経バランスやホルモンバランスが乱れたな状態になっていて体が常に疲労している状態になっています



そこに気温や天候や季節の変わり目などの外からの要因がかさなると、すでに疲れていたカラダは変化に対応できなくなって


  • 肩こり
  • 腰痛
  • 神経痛
などの症状として体に現れてくるのです



この交感神経優位の体を改善するには、自立神経の切り替えのスイッチがうまく入らないといけません



ですが呼吸が浅い状態でいると自分ではリラックスをしているつもりでも本当の意味でうまくリラックスができていない状態になっています



浅い呼吸は体を緊張させて交感神経を高ぶらせてしまうので、息を深く吸うことが苦手な方は疲労が溜まりやすい体になってしまうのです


ですので
  • マッサージや
  • 肩を揉んだり
  • 腰を揉んだり

または

 

  • 温めたり湿布を貼ったり
  • 薬を飲んだりしても


呼吸が浅い状態が続いているとまた交感神経の高ぶりやすい状態に戻ってしまい治療の効果も長く続かず元に戻ってしまったりするのです


 

浅い呼吸のセルフケア

自分自身で浅い呼吸になっているか深く吸えていているかを診断する方法があります


横隔膜がある近辺の肋骨付近に両手をあてて鼻で大きく深呼吸をするようにしてみてください



その際に手に感じる肋骨の動きを感じてみてください



例えば息を大きく吸った時は右ほど大きく動かずまた吐くときも大きく動かなければあなたは呼吸をうまく吸えていない可能性があります
(※逆に左の肋骨は動くけれども右の方が動かないということもあります)



呼吸が浅い状態に対しての治療は、うまく動かせている筋肉と動かせてない筋肉を見極め
動かせていない筋肉に対して脳にうまく動かせるように再教育をしていく治療が必要になります



ですが治療でするほどの効果は得られないこともありますが、自分自身でこの状態を少し改善していく方法があります



呼吸の際にうまく働いている方の肋骨に向かって体を折り曲げます


そしてその状態で5回から10回ほど息をするようにしてみてください
腹式呼吸が終わったら再び身体を真っ直ぐに戻して呼吸をするようにしてみてください
すると今まで動かなかった肋骨が呼吸の際にうまく働いていることに気づくはずです



先ほどよりも呼吸を味わえると思いますこの体操を一日の始めと終わりにするだけでも体の緊張状態が変わっていくと思います一度試しにやってみてください