あき鍼灸院 ブログ

オステオパシー治療から考える自転車競技での腰痛

こんにちは、
 

京都市中京区二条 あき鍼灸院です。


ブログをご覧いただいてありがとうございます。


今回のお題は 『腰痛』です。

腰痛の原因として挙げられるのは色々とありますが 

その中で自転車競技をしている方の腰痛について少し考えてたいと思います



自転車競技をしている方で腰痛を味わった方は本当に多いと思いますbearing

腹筋や背筋の相互バランスの悪さや

大腿四頭筋と呼ばれる前モモの筋緊張からくるものや

インナーマッスルの固さ、弱さ

上半身の硬さや上下左右の筋力バランスの悪さ


などなど原因は人によって様々です。

そんな自転車競技での腰痛に対しての原因で取り上げたのは

 

骨盤の動きと腰椎の動きです



骨盤は左右の寛骨(坐骨、恥骨、腸骨で構成されていて思春期が終わるころには一体化して一つの寛骨として形成されます。)

仙骨

尾骨

と呼ばれる骨から構成されています。
骨盤.jpg

寛骨の動き

ペダルをこぐ時に寛骨の動きは左右別々の動きをしていきます

☑ペダルを踏み下ろす時は、寛骨は前傾します(お尻が後ろにプリッと出る状態ですね)

☑が上に上がってくると骨盤は後傾します(骨盤が立った状態ですね)

☑ペダルの動きは左右非対称に動きますので、左右の寛骨の動きも別々になります

 
例えば右側が踏み込んでいると右の換骨は前傾していますし

左の足は上に昇ってくるので後傾しています

右のお尻はプリッとでて 左は立った状態です。

この左右別々の動きをペダリング中に繰り返しているわけです。


 

仙骨の動き

中心にある仙骨は寛骨の動きに合わせて逆に動いています

寛骨が前傾しているときは→仙骨は後傾

寛骨が後傾しているときは→仙骨は前傾しています。

そして左右の動きが違うのでこれに合わせてねじれるように動いているのです



 

第5腰椎の動き


例えば右足が上がってくると第5腰椎は右に回旋をします

1~4番は左に回旋します。

そうです、腰の骨の動きも逆に動くのですsign01


 

動きの偏りで腰痛の発生


これら骨盤と腰椎の動きの中で、片側への動きはよく動くがもう片方の動きは硬さがあると筋緊張が起こり

痛みを生み出すもとになるのです。

だから

☑足を組む癖やどちらかの足に重心がかたよる癖

または

☑ペダリング中に片方のあしでより強く踏む癖または引き上げる癖

そしてこれは意外と見過ごされていることがあるのですが、

☑落車や手術、風邪で寝込んだ後

などがあると片方に偏りができて緊張がうまれ腰痛を引き起こすことになってくるのです



 

治療とその他

ですので、オステオパシーで治療する場合 動きの偏りがあって硬さが生まれている所のブロックしている所を解放していく治療をおこないます。

そしてそれは首や肩関節そして手足首にもアプローチしていく場合もあります。

動きの方向性が正されていないと無理に伸ばしたり、筋力をつけようとした時に思ったようなパフォーマンスが発揮できないばかりか

膝痛

坐骨神経痛

などの第2、第3の症状が表れることにもなるのですsign03

サドルの高さやクリート調整(自転車ペダルと靴とをパチンッとはめてくっつける金具)

に取り組む前に身体のメンテナンスをしておくことが大切になりますし、腰痛を起こさないだけでなくパフォーマンスの向上にもつながると考えているのですhappy01


長文のおつきあいありがとうございましたconfident

 

 

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noimage
2014/06/05

オステオパシー治療から考える自転車競技での腰痛